日帰りバス旅行 ~富士山ドライブ~
バス旅行報告
3月29日に富士山ドライブに行って参りました。
早朝出発し、東京湾アクアラインの「海ほたる」や
東名高速道路のパーキングエリアで一服しながら
静岡県清水市を目指します。
途中そこかしこに満開の桜が我々を出迎えてくれ、
遠い道のりも全く気になることはありませんでした。
今回のテーマは「東海道」です。
(歌川広重 保永堂版 東海道五拾三次之内 日本橋)
♪お江戸日本橋七つ立ち 初のぼり・・・
という俗謡がありますが、
その歌詞の中の合いの手「こちゃえ こちゃえ」の意味は
実は街道筋の宿の女郎がお客を引いている言葉であることや
五十三次それぞれをうたった歌詞がかなりきわどい内容であることを
今回初めて知りました。
(東海道五拾三次之内 神奈川 部分)
五十三次の浮世絵は↓↓下のリンクよりご覧いただけます。
東海道五十三次(浮世絵) (zenpakusan.com)
車中、我らがパソコン物語スタッフ中井さんが
得意の声を聴かせてくれました。
「胡隠君(こいんくん)を尋ぬ」という漢詩があります。
春の名吟としてこの時期に吟じられることが多いとのことですが、
この詩が書かれた当時、中国の政治的迫害にあっている友人同士の
心のつながりと悲惨な最期を知ったうえで
この ”うららか” で ”のどやか” な詩吟を聞きました。
中井さん、ありがとうございました。
バスは快調に飛ばしましたが、
途中、ドド~ンと見えるはずの霊峰富士は一向に姿を見せず、
少々意気消沈です。
一方、ランチを予定している日本平ホテルまでの登坂道は
「さくら通り」との別名がつくほどの桜だらけの道で、
見事な桜のお出迎えにすっかり気分はハイになりました。
ホテルでの食事はフォークとナイフが並ぶ超一流の豪華ランチで
ドギマギしつつも大満足のお食事でした。
Terrine de truite “Fujisan” en mosaique, sauce aux herbes
富士山トラウトサーモンのテリーヌ モザイク模様 ハーブソース
その後訪れた由比漁港直売所では
解禁になったばかりの桜エビを大量に買い求めました。
通販でも購入できます。
http://www1.enekoshop.jp/shop/shopyuikou/
いよいよ今回の旅行のメインイベントである「東海道広重美術館」訪問では
五十三次の浮世絵の世界を堪能しました。
美術館の向かいにある「小雪紺屋」はあいにく閉まっておりましたが
ここは江戸時代初期のクーデター未遂事件「油井小雪の乱(慶安の変)」の
首謀者 油井小雪の生家で、今も手ぬぐいなどを販売している染物屋さんです。
https://app.k-server.info/history/yui_shousetsu/
由比といえば、江戸城無血開城の立役者である 山岡鉄舟が
西郷との面談に先立ち官軍に追われて逃げ込んだ宿「望嶽亭藤屋」が
今も残っている、明治維新ゆかりの地でもあります。
https://machi-log.net/?p=41349
https://readyfor.jp/projects/okayaryokan/announcements/81101
鉄舟と清水次郎長との逸話や次郎長の後半生の姿など、
清水は話題に事欠かない地域でもあります。
https://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/4618
バス旅行の際にはなかった情報ですが
清水の次郎長に清水地区の警護役を任命し、
彼を博徒から立派に更生させたのは、
当時浜松藩家老の伏谷如水(フセヤジョスイ 1818-1890)という人物で、
墓所がなんと我らが千葉の鶴舞にあり、
「伏谷如水ト清水次郎長ノ碑」という立派な石碑も残っています。
千葉と清水の次郎長はまんざら関係がないわけでもないのですね。
富士山はあいにく終日に渡りチラとも姿を見せてはくれませんでしたが
帰路に見た東京都心の夜景、特に運転手さんの機転により、
真っ暗に消灯したバスの車内から見た東京タワーが
しっかりと心に刻まれました。
当日の写真を以下からご覧いただけます。
https://pc-story.sakura.ne.jp/wp/20220329trip/
写真データをダウンロードすれば、L版に印刷したり、
文書に挿入するなど何らか加工することもできます。
旅行が今回も無事に滞りなく開催できたのは
ひとえに皆様のご協力のおかげだと思っております。
どうもありがとうございました。